推し香水の話

以前から推し香水なるものがあることは知っておりましたが、遂にオーダーしてしまいました。

最近いろいろあってとにかく癒しがほしかった。
一嗅ぎすれば嫌なこと全てを忘れてまた立ち上がれそうな、そんな癒しが……。
そんな感じの流れでそういえば推し香水って概念があった気がするぞ、と情報を漁り、気付けばポチっていました。

私が利用したのはScentlyさんというサイトでして、オーダーシートの設問に答えていくとそれを読んだ調香師さんが推しにピッタリの香りを選んでくれます。
このサービスの利用ガイドラインに合わせて、私も推しの名前をここに直接記載しないようにこの記事を書いているのですが、こんな感じで推しの名前を出さずに推しの特徴を伝えていくのです。
推しの性別、外見、イメージカラー、どんな性格でどんなバックボーンがあるかなど、結構細かく聞かれます。これがまた楽しい。好きな相手のことベラベラ語りたいオタクの心との親和性が高い。
診断されるのは自分自身ではないのですが、ちょっとした心理テストをしているような気分ですね。
私の場合は注文から到着までピッタリ4週間でしたが、この待ち時間のドキドキも心地よかったです。

肝心の届いた香水についてですが、前提としてそもそも私は香水あんまり詳しくないので適当な語彙を持っていません!!
香水詳しくないから香りのプロに選んでもらったみたいなところがあるので、本当にその程度のレベルなのですが、頑張って思いつく限り書きます。

まず、今回オーダーした推しの特徴は、5月下旬に更新のあった例のアレ。(メッセージカードの文章とふちの色でわかる人は大体察すると思う)
なんの肩書もない、“他人より頭一つ抜けた努力家で、でも年相応に泣いたり笑ったりできる面もちゃんと持ってる美貌の男子高校生”としての推しでした。

一番初めに感じた印象は「あ!香水の匂いだ!」でした。アホ丸出しな感想ですね。
でも、推しは多分素の状態でも本人の美意識的に何らかの香りを纏ってるし、本人の財力的にどんな高級品からなんなら自作の香水までなんでも日常的に使えるだろうよという点で個人的に大当たりで大事なことなんですよ。
彼からこの匂いが漂ってるのは、もう、そらそうでしょうとしか言いようがないんです。

それでここからなんですけど。

私の完全なる偏見なんですが香水の匂いってなんとなく親しみがわきにくいというか、高嶺の花感があるっていうか、いやそもそも推し自身も自他ともに認める高嶺の花なんでアレなんですけど、でもこの香水嗅ぎ慣れてくると段々と親しみがわいてくるんですよね……。
なにを言っているのかわかんねーと思うが、でも本当なんです。
なんとなく安心していられる香りとでも言えばいいのか、この最初の香りのちょっと近寄りにくそうな印象から時間が経つにつれて面倒見がよくて頼りになる、安心できる存在へと印象が変わっていく感じ、まさに私の推しへの印象そのもの……。
こんなの、こんなの物語じゃん……。香水ってこんなに面白いものなんだなぁと改めて気付かされました。

この素敵な香水は推しが読みそうな本にくぐらせて推しの私物っぽく演出して遊んだりしようかと企んでます。夢が広がりますね。
もし使い切っちゃっても再オーダーできるらしいので推しの香りを我慢せず、今後も元気に活動していく所存です。

推し香水を作ってくれたり選んでくれたりするサービスはいろいろあるみたいなので、他のキャラたちの香水もちょこちょこ増やしていけたらいいなーと思っています。
とりあえず第一弾として個人的に生き様の目標にしている推しの香水がいい感じに購入できて大満足です。